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ストレスフリーな職場を望む人が増えています

同僚との接し方の新しい常識!? 第1回目

職場の人間関係に悩む方が増えています。

「実は同僚とうまくいかなくて、会社に行くのが辛いんです」

仕事中に、こう声をかけられたことがありました。
その表情は本当に苦しそうで、「この方は毎日を必死で耐えているのだな」と感じました。

実は、わたし自身も若い頃に同じ経験をしています。
職場の先輩とうまくいかず、朝になると胃が痛む。
そんな時期がありました。
今思えば、わたしの接し方にも課題があったのだと思います。

この経験が「職場の人間関係」を専門的に学ぶきっかけになりました。

教育支援の仕事を25年以上続けてきましたが、
思うことがあります。

職場の人間関係は、誰にとっても簡単ではない。

完璧にできている人など、ほとんどいない。

そういう前提に立つと、
少しだけ気持ちがラクになります。

職場の人間関係が難しい理由

職場には多様な人たちが集まります。
年齢、価値観、育った環境、性格・・・すべて違います。
そんな人たちが、毎日同じ場所で、同じ目標に向かって働くのですから、難しくて当然です。

研修の現場でも、こんな声をよく耳にします。

「同僚の言動にイライラしてしまう」

「どう接していいかわからない」

「職場に行くのが憂鬱」
心がざわつく気持ち、よくわかります。
わたし自身、何度もこうした経験をしてきました。

同僚との接し方を見直す大切さ

30代の頃、
わたしは職場のメンバーとうまく関係を築けず、悩んでいました。
その理由が当時はわからず、ただ苦しい日々を送っていました。
ある日、不意に気づいたのです。

わたしは相手の話を最後まで聞いていなかった。
自分の基準で判断し、自分の意見を優先していた。

この気づきが、接し方を見直すきっかけになりました。

見直すことは、次の3つにつながります。

・誤解を避ける

・信頼関係を築く

・ストレスを減らす
ストレスが多い環境ほど、コミュニケーションの質は落ちていきます。
だからこそ、接し方の“基本”に立ち返ることが大切です。

ストレスフリーな職場に近づくための基本

研修の中で多くの方と話す中で、共通して重要だと感じるポイントがあります。

・相手を理解しようとすること。

価値観が違うのは当たり前です。
その違いを否定せず、「そういう背景があるのかもしれない」と考えてみることが第一歩。

・適切なコミュニケーションをとること。

難しい言葉に聞こえますが、結局は
「相手の話を聞く」
「自分の思いを素直に伝える」
この繰り返しです。

・基本的なルールを大切にすること。

・相手の意見を尊重する
・感謝を伝える
・適度な距離感を保つ

どれも当たり前ですが、ストレスが多いと忘れがちなポイントです。

「嫌いな同僚」がいても大丈夫

わたしの考えを正直に言うと、
「嫌いな同僚がいるのは、普通のこと」です。
「苦手な同僚がいるのも、普通のこと」です。

わたしにも、どうしても合わない人がいます。いまも。
そして、わたしは、その人に苦手意識を持っています。

ただ、「嫌い」「苦手」という感情自体は悪いものではありません。
大切なのは、その感情から自分がメッセージを受け取るということだと思います。

改善のヒント

改善のヒントを3つ挙げてみました。

・完全に理解できなくてもいいので、相手の立場を少しだけ想像してみる

・感情的な反応を避ける

・仕事上の共通目標にフォーカスする

すべてがすぐ改善するわけではありませんが、
実践すると空気が少しずつ変わっていくものを(わたしの経験則なのですが)
あげました。

心理的アプローチでストレスを軽くする

わたしは慌てやすい性格で、
つい感情的になることがあります。
だからこそ、一呼吸おくことを大切にしています。

ストレスが減る心理的アプローチとしては、

・なるべくポジティブな視点を探す
・感情を溜め込まず、言葉にしてみる
・自分をリセットする時間をつくる

などがあります。気軽に実践できるものばかりです。

人間関係は日々の積み重ねでつくられる

ある管理職の方から、
こんな言葉をいただいたことがあります。

「特別なことではなく、毎日の小さな積み重ねが職場を変えていきました」


本当にその通りだと思います。
人間関係は、一晩で変わるものではありません。
小さな行動が、積み重なって空気を変えていきます。

自然体でできる3つの行動は、

・定期的にコミュニケーションを取る
・感謝の言葉を伝える
・相手の意見を尊重する

この3つを続けるだけで、
自分のストレスは緩和されて、
職場も影響を受けて、雰囲気に変化が生まれていきます。

クルト・レヴィンが主張している「人は環境から影響を受けること」は、
逆もまた然り、ということのようですね。

次回は「同僚との接し方の基本ルール」について、より具体的にお話しします。

わたしの“うまくいかなかった体験”も登場します。

では、また明日!

この記事を書いた人

marco

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