経験を「知恵」に変える技術②
コルブの経験学習モデルとは :4つのプロセスの深層
デービッド・コルブは、学習を「経験の変換を通じて知識が創造されるプロセス」と定義しました。
このモデルの最大の特徴は、学習を単一のイベント(例えば研修を受けること)としてではなく、
4つのステージが連続的に循環するサイクルとして捉えている点にあると思います。
そして、大切なのは、「経験→気づき→教訓→試す」がセットになっていることです。
つまり、一部だけ回しても、学びは途中で止まりやすい、ってことですね。
具体的経験(Concrete Experience):全人的な没入
サイクルの起点となるのは、実際に何かを行う、あるいは新しい事象に遭遇することです。ここでの「経験」とは、単なる受動的な観察ではなく、五感を用い、感情を伴ってその場に身を置くことを意味している、と解釈します。
例えば、
■初めての顧客へのプレゼンを任された
■新しい役割でチームをまとめることになった
■いつもと違う相手(部門・世代・価値観)と交渉した
こうした“生の場面”が、学習の材料になります。
内省的観察(Reflective Observation):多角的なふりかえり
経験した直後に、一歩引いた視点からその出来事を見つめ直す段階が内省的観察。
単に「うまくいった」「失敗した」という評価を下すのではなく、客観的事実と主観的感情を切り分けて観察することが求められます。
たとえばプレゼンのあと、こう分けて言語化します。
事実 相手の質問が3つ出た/沈黙があった/提案の一部が刺さった
感情 焦った/安心した/悔しかった
反応 相手が前のめりになった瞬間/視線が落ちた瞬間
この「事実と感情を分ける」だけでも、バイアスの歪みが少し減ります!
抽象的概念化(Abstract Conceptualization)〜教訓の抽出と一般化
ふりかえりによって得られた気づきを、他の場面でも応用可能な「教訓」や「法則」へと昇華させる、少々知的な負荷が高い段階です。
例えば・・・
「質問が出る前に、前提を短く共有しておくと安心感が増える」
「相手の関心は“機能”ではなく“リスク回避”だった」
「結論を先に置くと、途中で迷子になりにくい」
経験が自分の方程式になります。
能動的実験(Active Experimentation):仮説の検証
導き出した教訓や法則を、実際の新しい状況で試す段階。これは単なる繰り返しではなく、構築した仮説が正しいかどうかを確かめる「実験」としての性格を持っています。個人的にはこの感覚がとても好きです。
ここでのポイントは、「次はこれを1つだけ変えてみる」という小ささです。
あくまでも一例ですが、
次回は、冒頭の説明を30秒短くする
次回は、相手の関心を最初に質問してから話す
次回は、資料を1枚減らして要点を絞る
うまく例ができた感じがしないのですが😰すみません。
実験の結果は、再び新たな「具体的経験」となり、サイクルは次の回転へと進みます。
この回転が速ければ速いほど、成長のスピードは加速する!というわけ。
というわけで、明日また書きます。








