今日は集団の中で起こる同調行動について書きます。
この同調行動が起こっている状態を俯瞰してみると、
「力が抜けてしまうようなことが起こっている」(わたしの体感的表現)ことが多いと感じています。
そんなことも含めて書いてみようかな、と思いました。
集団のしきたり等に実際に従うことを「同調行動」といいます。
同調行動は、いろんな場面で見ます。
誰でもとってしまう といっても、言い過ぎではないなと認識しています。
例えばわたし。
コミュニティに入ったら、そのコミュニティのしきたりに従うことから始めます。
コミュニティには大抵ルール化されたものがありますから、
そのルールに従うのは基本だ、と思っています。
そうすることで、コミュニティの主旨を、体得しながら理解できるし、
メンバーの人と早く仲良くもなれる、という副次効果もあります。
意識的に同調行動をとる例として挙げられると思います。
こうした、集団のしきたり等に実際に従うことを同調行動と言います。
同調行動って言葉を聞くと、なんとなくイメージが良くないように感じるかもしれません。
実際には、
マイナスの作用を起こすものもあるけれど、プラスの作用を起こすものもあります。
さて。
同調行動は、概ねふたつの心理に作用されると考えられています。
- 自分は正しいと思いたい
- 人に好かれたい
平澤 知穂「オフィスコミュニケーショントレーニング」2018改訂版,ナカニシヤ出版
おっと。
既出のわたし、そのまんま、ですね😆
「自分は正しいと思いたい」
その集団では異質な行動をとっていないということは、その集団で正しいとされていること
「人に好かれたい」
わたしたちは知っています。集団のしきたりに従わないことを「自分たちとは異質な行動をとる」と認識し、異なる存在と認識されてしまうということを。
このことから、ひいては「嫌われてしまうかも」という不安を持つようです。
こうした心理が作用して同調行動が起こると考えられているのですが、
さて、
ここで、「集団(群れではなく、集団)」としての同調行動を見てみようと思います。
例えば。。。そうですね、30人から40人程度の集団、というイメージ。
明示化されている組織のルールに従うことについて考えてみる
明示化されている組織のルール
人が集まる組織には、なんらかのルールのようなものが設けられています。
規定等の明確な基準を持つものから、ガイドラインといった方向性を示すものまで、その性格はレベルに差があるものの、大抵の場合その組織の運営に必要とされ、その意図で作られています。
また、規定やガイドラインは、時代の移り変わりの中で変化等に順応しながら改変されていくことでしょう。
黙示化されている組織のルールに従うことについて考えてみる
黙示化されている組織のルール
黙示化(暗黙のうちに憚る)のルールは、不文律のルールとも呼ばれ、
大きく2つのタイプがあるようです。
- 集団を活性化できるあるいは、集団の運営をスムーズにできる組織にとってプラスに作用するもの
- ある特定の人たちにプラスに作用するもの
おや😳 なんだか、話の方向性が表題に近づいてきましたね・・・
では、もう少し掘り下げてみてみましょう。
組織を活性化する黙示化(不文律の)ルール
例えば、決められていなくても全体的に下記のような行動を取れている場合です。
・自分から挨拶をする
・テキパキと動く
・わからないことは、まず自分で調べてみる
・わからないことを、素直に知っている人に聞くことができる
・それぞれが設備を大切に使い、主体的にみんなが清掃を行なっている
想像しても気持ちの良い組織っていうイメージが描けますね。
反面、活性化につながらない不文律ルールもあります。
わたしが実際に遭遇したものを列挙してみました。
〜^^;(苦い思い出)
・特定の人がYesといえば、誰も文句を言わすに従う
・困っている人がいても誰も声をかけない
・機材を使用しても片付けない(片付けなくても誰かがやってくれる)
・異議を唱える人がいると、仲間はずれにされる
・正職員は命令をして、非正規職員は命令を受けて雑用をする
・非正規職員は、従うだけ
近しいものを見かけたことがあるという方も、いるかもしれません。
書きながら、この2つは明暗を分けるなぁ・・・と改めて感じます。
さて、
ここでお気づきの方もいると思いますが、
後者のような黙示化規範は「ある特定の人たちにプラスやメリットを得られる作用する」性質を持っているため、徐々に組織の歪みへと発展していくことが多くあります。
(明示化であっても可能性は同じですが前提として「組織の運営に必要とされて作られている」ものが明示化(規則等)であるため、考えにくいのでここでは割愛)
このブログで注目したいのは、「ある特定の人たちにプラスやメリットを得られる作用する」性質が、その組織に何をもたらすのか、ということです。
解説しよう(タイムボカンシリーズ風に読んでくださいませ 😆)
*タイムボカンシリーズ「説明しよう」→ご存知ない方はGoogleさんで調べてみてくださいませ
解説は、次回のブログで・・・
すみません。長くなってしまいましたので。